iCloudを使い始めた。 当初.Mac時代から引きずっているAPPLE IDで試したのだが、APPLE ID ≠ メールアドレスになるため面倒でしかたがない。新しくiCloudのIDを取得した。これでAPPLE ID = iCloudのメールアドレスになる。iTMSのAPPLE IDは別途設定できるので、アプリ購入に使用しているIDとは独立して管理できる。

メール

今のところまだユーザーが少ないためか、わたしの場合はフルネーム@me.comでアドレ スが取得できた。設定はiCloudのアカウントを設定するだけで出来てしまう。もちろん プッシュをサポートしているので、メールがサーバーに届いた時点で通知が来る。iOS5 で通知機能が強化されているので、i.softbank.jpのアドレスより使い勝手がよい。ま た、iCloudではWebインターフェイルのメールも扱えるので、PCではそちらを使うと便 利。インターフェイス自体はMac OS X LionのMail.appに準じているのでMacユーザーは すぐに使えるでしょう。

わたし自身はiPhoneのメインにGmailを使っているがプッシュをサポートしている点はか なりポイントが高い。GoogleがGmailの純正アプリをiPhone向けにリリースしそうで、そ の出来次第では乗り換えてもよいかな。

連絡先

「連絡先」もiCloudで同期させた。

いままではGmailと同期させていたが、フォルダなどの情報が落ちてしまうのでどちらに しても使い勝手が悪かった。iCloudはさすがにApple純正のサービスなので完全に再現し てくれる。MacもiPadもiCloudの「連絡先」をメインにしたので、すべての環境がiCloud をHubにしてOTA(Over the Air)で同期している。これでどこで連絡先を追加しても瞬時 に同期となる訳だ。iCloudのメールに心が傾いているのもこの「連絡先」の同期が大き い。

カレンダー

カレンダーの同期は使わないこととした。

理由はGoogle Calendarを使いたいため。 WebのiCloudでもカレンダーは参照できるし、 Macユーザーならカレンダーも同期させたほうがよいだろうが、、やはりGoogle Calendarのほうが高機能なので捨てがたい。

Google Calendarの同期にはMac上のSpanning Syncを使用している。CalDavでも同期でき るが、そうすると参照のみ可能なカレンダーになってしまうので今のところGoogle と Mac/iPhoneなどを同期させるにはSpanning Syncが唯一の手段。ところが、カレンダーを iCloudに移行してしまうとSpanning Syncから参照できなくなり同期不能となってしま う。Spanning Syncの開発元のブログによるとどうやらAppleがプロテクトをかけている らしい。

書類とデータ

いわゆる”Documents in The Cloud"ってやつ。ただし、アプリが対応している必要があ るようで、Keynote/Numbers/PagesなどいわゆるMacでいうiWorksのアプリは対応してい る。ただし、ここので同期はiOS間のみ。MacなどiWorksが動作する環境でも同期はでき ない。MacではWebインターフェイスからダウンロード/アップロードを行う必要性があ る。この辺りは互換性の問題だろう。

いままでこういったデータの同期はDropboxを使うアプリが多かったが、今後はiCloud対 応が増えていくに違いない。実際超メジャーアプリのGoodReaderはiCloudに対応したよ うだ。

フォトストリーム

フォトストリームは、わたし自身はまだテスト中といったところ。iPhoneで撮った写真 がiPadやMacですぐに見えるのは楽しい。ただし、自身のiCloudの機器間での同期なの で、当然公開目的では使えないし、今のところiCloudのWebのインターフェイスからは画 像を参照することは出来ない。

Uploaded with Skitch! MacでもiPhoto/Apertureでフォトストリームを参照できる。iOS の場合は1,000枚までしか参照できないという制約があるが、Mac上ではそれらの制約は ない。iPhotoは使っていないのでわからないが、Apertureの場合自動で月ごとにプロ ジェクトを作ってフォトストリームの写真を自動的にコピーしてくれる。まさに整理不 用だ。フォトストリームが動作する前提はWiFi接続だ。テスト中な訳は、パケット代と バッテリーの心配があるため。わたしの場合、e-MobileでWiFi接続なので常に同期が働 くが、e-Mobileのパケットとバッテリーがちょっと心配になってくる。また、問題はス クリーンショットでもなんでも同期してしまうことと、個別に写真を消すことができな いことという制約があるため、実際に運用してどれくらい不自由するかを確認中。

まとめ

今のところ、メールサーバーが安定していなかったり、Googleなどの既存の高機能な サービスから移行しきれなかったりしているが、iOS、そしてMacを使っている限り統合 的見るとやっぱり一番便利なCloudサービスになっていくだろう。対応アプリもどんどん 増えていくだろう。問題は評判の悪いAppleのサポートとサービスの安定度がこれからど こまで改善するかかな。